Not quick a Nine

納得いかない!!

ル・アーブルをようやくプレイ

あのアグリコラの作者、ローゼンベルクの今年の作品である、「ル・アーブル」をようやくプレイすることができました。

実は1か月以上前から、ルールの和訳を初めて、どうにかこうにか形になってきて、ようやくプレイといったところです。
ガストロポーダの翻訳にはお手伝いしてくれる方も現れ、本当に助かっていて、そういう力添えが無ければ、こんなに大量の訳を完成させることが無理だったと、感謝しておりますm(__)m
おかげでようやくお店にも並べられました。ボードゲーム通信販売「ガストロポーダ」

このル・アーブルですが、私が仕入れているということで、当然ドイツ語版なわけですね。カードが100枚以上あり、相当言語依存が高い部類だと思うので、その中にもかなり気を遣って和訳を行っています。

s-lehavre06カード、ボードともにシールを用意し、徹底的に言語依存を取り除きました。その結果が画像の通りです。
とはいえ、ドイツ語版のあの独特な雰囲気は残したい私なので、カードに貼るシールの面積を、なるべく小さくしつつ、プレイアビリティは確保するという、ギリギリの調整を行いました。
このあたりは、各個人で好みの分かれるところだとは思いますが、私=ガストロポーダのこだわりの部分であります。

さすがに商品チップやラウンドカードなどに書かれているドイツ語はまでローカライズできませんが、そこは絵で理解できるので、問題ないと思います。

さて、肝心のゲームの内容は、さすがあのアグリコラの作者だけあって、最初から最後まで食料で悩まされます。
また、食料かよ!!といいたくなるほど、食料に追われて、やりたいことができないままゲームが終わるという感じで、まさにジレンマの嵐。このジレンマが楽しめない人は、アグリコラ同様、ル・アーブルも楽しめないでしょう(キッパリ)。

舞台はフランスはル・アーブル、世界遺産にも登録されている綺麗な港町です。
ここで働くプレイヤーは、港に届く商品を活用し、お金を儲けます。

プレイヤーの勝利ポイントは「フラン」です。要はお金をいかに稼ぐかです。

商品は加工をすることで、価値が上がり、それを材料に建物を建て、さらに良いものへ加工をします。加工品は船会社を通じて、発送することでお金に換えることができます。

s-lehavre04アグリコラ同様、このゲームにもいろいろな施設=建物が登場します。
建物は財産であり、商品を生み出す施設でもあります。
建物を利用する際には、それぞれ利用料がかかります。自分の建物ならば利用料はかかりませんが、人の建物も利用料を支払えば使用することができます。
この、人の建物も使えるところが、アグリコラから進化したところでしょう。誰もが平等にレースを進めることができるわけです。アグリコラでは人が購入したカードは使用できないというところで、個人プレイ感が漂っていましたが、人のカードも使用料を支払えば使えるという事で、全体的な共同作業の感覚が生まれています。

ゲーム途中で、全員がどうしても必要な建物が出た場合、「誰が建てるわけ?」となり、その建物を建てる人は、自分の為でもあるけども、人の為でもある、その建物を建てることになります。
ここに、ル・アーブルという街を、全員が育てる感覚を味わうことができるわけです。

次にこの作者お得意の食料システムです。
7手番ごとに食料徴収があり、その食料確保に追われます。全プレイヤーが7手番なので、4人以上でプレイすると、1手番しかしていないのに、もう食料徴収という場面が訪れます。いかにして食料を安定確保するか、それがこのゲームの攻略ポイントとなります。

港町のゲームということで、船が登場するわけですが、この船が、食料確保の苦労を軽減するようなシステムになっています。
各プレイヤーはよりレベルの高い船を獲得するために、あれこれ手を尽くします。ルールにもありますが、船無くして勝利はあり得ません。

アグリコラ同様、やりたいことはたくさんあるのに、それがなかなかできない。
できないうちに、食料徴収が訪れ、あれよあれよという間にゲームが終わるという印象のゲームになっています。
アグリコラにソロプレイ感を感じてだめだった人は、このゲームの方が合っているかもしれません。

興味のある方は是非こちらからボードゲーム通信販売「ガストロポーダ」

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