昨年10月、通信途絶で運用を断念した環境観測技術衛星「みどり2」の故障原因を、「太陽電池パネルと本体の接続部で電線の束がショートした」としていたが、どうやら最終報告では、単なる設計ミスだったことが判明した。
報告書は、太陽電池パネルからの電力線の束が損傷し、切断かショートしたため電力が低下したと分析。この束は、温度上昇を約140度まで見込み、許容温度を200度として設計されたが、最新のデータで再計算した結果、温度は230度を超えたと分かった。
これを読むと、設計者は電力線が熱くなるという、根本的な常識を知らなかったらしい、これは驚くべき事実だ。
普段家庭で使うような家電でさえ、コードが熱くなったりということは頻繁にあるのに、その許容温度を200度という、低温に設定するとは・・・いやはやあきれる。
しかも宇宙環境という過酷な条件で使用することを考えれば、400度、500度という温度でも大丈夫なように、ハーネスを作るのが常識だと思うのだが・・・・・・。
こんなことをやっているから、日本のロケットはダメなんだよなぁ。
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Posted on 7月 27th, 2004 by snail
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