Not quick a Nine

納得いかない!!

Google今度はSketchUpを無料配布

知らないうちにGoogleが@Last Softwareという3DCADソフト会社を買収していたらしい。

先日から、この会社のSketchUpという3DCADのトライアル版が無料配布されはじめている。

SketchUp – Home

Googleの目論見はこうじゃないだろうか?従来のSketchUpという3DCADを土台にし、Google Earthとの連携を強化して、地球上の建造物を3D化してしまおうという試みじゃないだろうか。

公式サイトにビデオチュートリアルがあったので見てみると、日頃3DCADを使い倒している私が見ても、かなり直感的で使いやすい印象。

ということで早速DLして使ってみた。

手始めに手元にあったLumixをモデリングしてみた。かなり手抜きだけども、この程度なら15分程度で完成する。

lumix-s.jpg

作図ツールは直線、曲線、自由線、レクタングル、サークル

3D化ツールはExtractのみで、Extractにはブーリアン演算の和と差が含まれている。

ツールの数としては、かなり少ないが、フリーのお試し版ということなので、致し方ないか……。

データを作成していて、一番辛い所は面取りとフィレットがない所。複合面のフィレットとまでは言わないが、2面間のフィレット&面取りくらいはサポートしておいて欲しかった。

それと、欲を言えばExtractだけでなくRotateの3D作成もあれば、いいのにと思った。

というか、これらの機能が無いと、実用には耐えないと思うので、製品版を欲しいと思わせるにはかなり絶妙な構成。

面を作っておいて、それをニョキっと伸ばして、そこへまた面を作ってニョキっと凹ませて、気に入らなかったら、あっちこっちを掴んで伸ばしたり縮ませたりを自由自在にできるのは、かなり快適。

今までのソリッドフューチャーベースのCADだと長さを変えるのにフューチャーを選択して、編集画面いって変更ってのが常識だったけども、その煩わしさを一気にすっ飛ばして直感的に操作出来るようにしてある。が、、やっぱりきっちりと寸法を出そうとすれば、結局数値入力は必須なわけで、どのみち面倒な所は面倒なのかもしれない。その辺は実務で使ってみて、始めて見えてくる問題なんだろうな。

このCADはWebを見る限りでは建築関係の方面で使う事を主としているっぽい、私の本業は機械加工業だから、ちょこっと畑違いの感がある。しかし、この初心者でも全然楽ちんに出来ますよ的なインターフェースはかなり衝撃的ではある。

あまりこういう分野で取っつきやすい製品をグローバルに流行らせちゃうと、専門職の人間にとっては、ちょっとヤバいんじゃん?仕事取られちゃうかも?と思ったりする。

そして、Googleならではの機能として、Google Earthプラグインを使用する事で、Google Earth上に作成したデータを表示させる事が可能になる。

これで世界中の人がこのソフトを利用してデータを作成し、Google Earth上にアップする事で、世界の建造物がGoogle Earthで3D化されることになり、Googleが目指す世界中のデータのライブラリ化に一歩近づくわけだ。

それにしても、Googleはどこまで触手を伸ばしていくんだろうか、そのうちOSまで取り込んで、全てをネット上で済ませてしまえるという事が、夢物語では無くなってきているのかも知れない。

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