Not quick a Nine

納得いかない!!

オペラ

pic576459_md新作第2弾はオペラです。
私は小さな頃から音楽に携わってきたので、この題材でどうやってゲームにしたのか、BoardgameGeekで話題になった時から興味津々で見ていました。まさかここで音楽とボードゲームのコラボが見られるとは思っていませんでした。

このオペラは、16世紀に入ってから、貴族達の間で大流行したオペラをテーマにしたゲームとなっています。
プレイヤーはオペラのプロデューサーとなって、様々なオペラをプロデュースしてオペラの名声を手にするために奮闘します。

まずは、このゲームのコンポーネントがイイでしょ。
格調高い絵柄が雰囲気ばっちりです。
ついでに、ちょっとしたバロックをかけながらゲームしたら、最高じゃないでしょうか。

さて、今回もゲーム進行をメインの進めていきます。

ゲームは、4フェーズからなっていて、全部で9ラウンド、あります。

各フェーズは……
1.予算フェーズ
2.アクションフェーズ
3.収入フェーズ
4.エンドフェーズ
となっています。

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1.予算フェーズ
このゲームでは、まず自分で決めた予算分だけ、先に銀行へ支払ってしまい、その予算が尽きるまで、順番にアクションを行う方式をとっています。
アクションは予算が一番多い人から行い、アクションに応じて予算を減らします。アクションを行ったら予算を減らし、その結果一番予算の多い人が、次のアクション……といった具合に進めていきます。ですので、予算次第では、自分が何度もアクションを連続して行うこともあり得ます。
おおむね予算は多ければ多いほど良いのですが、当然財布との兼合いになってきます。

2.アクションフェーズ
予算フェーズで出した予算に従って、順番に好きなアクションを行っていきます。
アクションは、役割カードを選ぶことで行われます。(まぁ、最近の流行ですね)

役割には、 従業員3人職業3人がいます。従業員のアクションは全員が便乗することが可能です。
興行主は、有名作曲家の楽譜の購入。建築家はオペラハウスの建築。夫人は宮殿でのオペラ公演を行う事ができます。

職業は便乗はできないうえ、ゲームに深く影響する行動を行う事が可能です。
指揮者はオペラの収入を増やします。評論家は作曲家の評判を左右します。専門家は所在地のオペラの勝利ポイントを即獲得できます。

これら6種類のアクションを順番に選び、さらには便乗しつつ、予算が無くなるまでアクションを繰り返します。
こうしてアクションを繰り返しながら、オペラハウスを大きくし、楽譜を購入していきます。

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3.収入フェーズ
収入フェーズには、オペラハウスで公演された数に応じて収入が入ります。
プレイヤーは各都市に1つずつオペラハウスを持つことができ、オペラハウスが大きくなれば獲得できる金額も倍々に大きくなります。
オペラハウスで演奏される楽曲の作曲家は全部で6人、ヴェートーベンから始まりモーツアルト、ワーグナーなど、有名な作曲家ばかりです。
1つのオペラハウスでは、同じ作曲家の楽曲は公演できない決まりになっているので、まんべんなく色々な作曲家の楽譜を集めたいところです。

各作曲家には、ランク付けがあり、ランクの高い作曲家の楽曲は、夫人による宮殿での公演において、高収入を得られます。
宮殿での公演は、4枠あり、この枠が埋まるまで公演することが可能ですが、この枠にも同じ作曲家の楽譜は置けないようになっています。
貴族は直ぐに退屈してしまうので、とっかえひっかえ、新しい楽曲を提供する必要があります。このへんの構成は、プエルトリコのお店と同じ発想ですね。

s-img_02644.エンドフェーズ

エンドフェーズには、作曲家のランクを更新します。そのターンで一番多く公演された作曲家のランクは格上げされます。
ここでラウンドマーカーを次のラウンドへ進めます。
ゲームのラウンドは9ラウンドあるわけですが、これがさらにバロック、古典主義、ロマンチシズムと3つのエピソードに分かれています。
各エピソードには世紀の作曲家と呼ばれる作曲家がランダムに現れ、3、6、9ラウンド目の最後に、その作曲家のオペラをメインホールで公演しているプレイヤーに、ボーナスポイントが加算されます。
これも、なんだかんだと地味に影響してきますので、意識しながらプレイしたところです。

各都市のオペラハウスを大きくしながら、お金をやりくりし、最終的に勝利ポイントの多いプレイヤーが勝者となります。

皆さんがおなじみの作曲家が多く、学校の音楽室に飾られていたような肖像も味があります。
ゲーム時間は1人当たり30分前後だと思います。
時間的にはちょっと重めのゲームに分類されるかと思いますが、 言語依存も少なく、ルールも簡素にまとまっています。

もしかしたら今年最後のお勧めゲームになるかも知れませんが、とにかくお勧めの1本!

お求めは是非ガストロポーダで。

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