アメリカは、今現在の大幅な円安を背景にして、フォード・GMをはじめとする自国内の製造業の復活、とくに輸出産業の大復活を、官民を挙げて、なりふり構わず、野心満々で狙っているということなのです。
かたや、普天間問題で、日米の間で軋みが生まれています。
そういった中で、スケープゴーストとして狙い撃ちされたのが、日本のトヨタだったのではないでしょうか。
日本国内の製造業そのものが多くの課題を抱えているからといって、今現在の円高を放置してよいかどうかは、私は別問題だと思います。
大競争時代が始まった21世紀は、長い目で見れば、金融立国の時代ではなくなり、たいていの国は、製造業で立国する時代へとシフトしてゆくことでしょう。
このまま日本政府および日銀が円高を放置してゆけば、日本国内の製造業が下請けも含めて壊滅的打撃を受けて、二度と立ち直れないような状態に落ちてゆくのではないかと、とてもとても危惧されます。
スケープゴートにされたのは確かかも知れませんが、そうされる隙を見せたのは、民主党の馬鹿げた政策の数々が原因だと思います。
また、製造業界はすでに壊滅的な状況だと思いますよ。
唯一無二の技術を保有している中小企業ですら、どんどんと倒産して無くなっています。それらの技術は、そう簡単には戻ってきません。景気が良くなったからといって、日本では既にそれらの技術は復活できないのです。
後先考えない中国への技術流出や、製造業界を無視した政策などで、日本の製造業界の復活はこの先20〜30年はあり得ないでしょう。
何もかも、日本国民が選んだ道だと半ば諦めています。
政治家があまりにも不勉強過ぎではないでしょうか?
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Posted on 2月 4th, 2010 by snail
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