第9地区が公開になり、CMやらブログやらでチラホラ見かけて、気になっていたので観てみました。
アカデミー賞ノミネート作品だけあって、見応えはたっぷりでした。
一言で言ったら、今までの色んな映画のいいとこ取りをしつつ、アパルトヘイトという題材にうまく重ね合わせた作品でしょうか。
とても良くできたB級映画です(^。^)
とはいえ、アパルトヘイトは題材にしただけで、物語は完全に個人的な事情のみで進んでいくのがこの映画の特徴です。
舞台は南アフリカのヨハネスブルク。
そこに28年前に不時着したUFOに乗り込んでいた 100万匹のエイリアン達が現在も未だにこの場所、第9地区で隔離され生活しています。
主人公であるヴィカスは、この場所から別の場所へとエイリアン達を移住させる計画の最高責任者に就任し、任務を遂行していくのですが思わぬハプニングが……。
と、これ以上言うともうネタバレになってしまいますから控えておきます。
UFOを最初観たときにはインディペンデンスデイのように、宇宙人対人間みたいな構図を直ぐに思い浮かべたのですが、最初はヴィカスが各エイリアンの家を一件ずつ訪問して、移住了承のサインをもらって回るという、なんとも間の抜けた展開で、これってパロディ?と思ってしまいます。
このエイリアンはエビに似ているのでエビと呼ばれていて、大好物がネコ缶(-。-)
ネコ缶の為なら、なんでもするという、とんでもない設定にも驚きます。
そんなおかしさとは裏腹に、エビは意味も無く凶暴だったり、エビを殺すことが生き甲斐の軍隊大佐のクーバスなどが登場して、スクリーン上ではエイリアンと人間が残酷に飛び散りはじめます。
最終的にヴィカス、クーバス、エビのクリストファー、その息子のタニアが、人類と宇宙人を巻き込んで、全く個人的な事情でぐっちゃぐちゃの戦いを始めます。
その後は、まさにSFアクション映画そのものです。エビ開発の超高性能レーザー銃からモビルスーツから、なんでもありです。
アカデミー賞ノミネートだったので、もっとストーリーに人間味があったりとか、泣かせるシーンがあったりとかを期待したんですが、そんなことはなく、徹底的にアクションシーンのスリル感で押し通して終わります。
まるでジェットコースターに乗った感じというのはこのことでしょうね。
PG13なので、家族で仲良く見る映画じゃないですし、恋人同士といってもあんまりのグロテスクさにゲンナリするでしょう。男同士ですっきりするには良いかもしれません。
グロでドンパチが好きで、モビルスーツとSFが好きな人には、オススメだと思います。
とりあえず、私は見終わった後、直ぐには肉料理を食べる気にはなりませんでした(^^ゞ
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Posted on 4月 13th, 2010 by snail
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