Not quick a Nine

納得いかない!!

ラブ&ベリーに見る、遊びの逆転現象

グラスの中のビー玉: きてます。。にて

「ラブ&ベリー」でしたっけ?ご存知ですかね?
小学生のたまごっちブームが一段落?したとおもったら、
女の子版ムシキングみたいなのがやってきました。
(びおにはそうとしかおもえないのです。。大人なんだもん!うふ)
おねえちゃん、あんまりそういうのに「がっつり」ハマったりしないんですが
(プレミア価格で買ったたまごっちでさえ、何度無くしかけたことか。)
ちょっと遅れて乗っかりました。いわゆる「おしゃれ対決」で、カードの数と
種類がモノを言う世界。ところが、みんなとカードの枚数が天と地の差。
並んでて、見かねた子が、貸してくれたりもします(笑)

いやぁ、まだゲームをやっているうちは良いかもしれませんよ。

先日ラブベリの中で出てくる洋服が売り出され、一瞬のうちに売り切れたそうです。
ゲームを1回やると1枚出てくる、あのカードに描かれた服、靴などが、現物の物となって登場したわけです。
そりゃぁ、子供はほしがるわな。

信じられない話ですが、5万、10万というお金をもった、じいちゃんばあちゃんが、孫の為に、朝からデパートに並ぶわけですよ(T_T)
ニュースなどでは、子供をわざわざ仮病を使って休ませてまで、発売日に買いに行く馬鹿親がいました。 世も末ですorz

セガもうまいことを考えたものだよね。つくづく感心。 サターンでこけたけど、まだまだやっていけるぞ!というところを、見せ付けた格好。株価も右肩上がりの、うはうは状態。

こういう社会現象を見ると、昔と遊びの考え方が、変わったなぁと思う。

たとえば昔なら、お姫様みたいなドレスやおしゃれな洋服があって、それを着ることはそうそう叶わないわけで。その欲求を叶えるための遊びが、着せ替え人形だったり、リカちゃん人形だったりしたわけだよね。
着せ替え人形なんかだと、雑誌の付録とかに付いていたやつが印象的。紙でいろいろ切り抜いた洋服を、紙でできた人形に、引っ掛けて着せていく。そうやって、かわいくなった人形を見て、いつかはこんな可愛い洋服を着られたらなぁ……なんて夢を抱く。
その夢をいつか実現してやろう!って思いながら、大きくなる。 これって結構大事だと思う。

でも、今は違う。ゲームの中の着せ替え人形で遊ぶ。こんな服があったらいいなぁ~って思っている矢先に、同じ洋服が売り出される。さらに親や、じいちゃんばあちゃんにおねだりすれば、その着せ替えの服が、現実の物となって目の前に登場する。きっとその服を着て、学校に行き、自慢しあうんだろう。
でも、夢を抱いてから、現実になるまでのタイムラグの少ないことったらない。 これじゃ、欲しいものを手に入れる為に努力していくこともなくなるような気がする。

こう考えると、昔と今では、遊びから夢、そして実現までのプロセスが単純化&短くなっているんだなぁと感じる。また、もしかしたら楽しみ方や楽しむ部分っていうのが、逆転していて、昔なら夢を抱く部分を楽しみとして感じていたけども、今はそれを実現する部分を遊びにしているのかな?って思ったりする。

セガのしたことは、ビジネスとしては満点に近いくらい、パーフェクトなビジネスモデルを作り上げたと思う。だけど果たしてそこまで遊びをビジネス、いや、金儲けとして構築してよいもの?っていう疑問が沸く。

ムシキングの時にも同じような、妙な感覚を覚えていたけども、ラブ&ベリーを見て、頭の中にあった妙な感覚っていうのが、楽しむ部分の逆転ってところだったんだと、ようやくわかった。

これって画期的な金儲けかもしれないけど、やっぱし虫を飼って観察したり戦わせたり、大きさを比べあったり、着せ替え人形を自分で作って夢見たり、自分で洋服を作ったり、そういう部分の楽しみって、大切なんじゃないかな?ってsnailは思うんだよなぁ。

Popularity: 3% [?]