Not quick a Nine

納得いかない!!

デスマ終了

今週に入ってから、お得意さんからいきなり納期を短縮され、一人デスマーチ状態でした。
週明け納入だったものが、その前の週末納入に変更になったんだけど、進捗はどうでしょう??てな電話が入ったんですが、お得意様からのこんな電話に、そりゃ無理!!なんて言えるはずもなく……。
「ただ、どうやっても、あと4日はかかる仕事量です……」と泣きながら言う物の
「いやいや、そんな事言わずにどうにかしてよぉ! 1日は24時間あるんだからぁ~~」なんてお得意様の高笑いを聞きつつ、眠れない夜を確信しつつ、電話を切ったのが水曜日の夜。
こうなったら夜も寝ないでやってやる、な~んて意気込みで半徹状態でどうにかこうにか苛酷なデスマを克服。

やりゃ~出来るジャン!とか思われる反面
今後もこのくらいは大丈夫!とか思われる、嫌な前例を作ってしまったのも事実なわけで、なんか複雑な心境なのでした。

とはいえ、今はとりあえず寝かしてくれと思いつつも、ようやくブログが出来る。
っていうか、RSSリーダーの未読が何千にもなっていて、どうするわけ?!と言った感じでiPhoneをこすりつつ、この記事を書いてますです。
良いね、iphoneはブログをちょろっと書こうかな?って気にさせてくれるアイテムだぁね。

さてデスマーチと言えば、ネットで話題になった「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」を思い出します。
もう既に書籍化もされているので、知っている人も多いかとは思いますが、サラリーマンが読むにはなかなか良い内容だと思うので、紹介します。

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51ItE%2BnQBdL._SL160_.jpgブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない

このお話しは、とあるいじめられっこであり、ニートである主人公が、母の死をきっかけに、働く事を決心し、就職先で出会った人たちを通じて、人間的に成長して行く様を描いたドキュメンタリーです。
一応、出版社からのあらずじを引用するです。

高校中退後、10年間ニートとして隠遁生活。パソコン以外の友達は1人だけ……。そんな1(いち=マ男)くんが母の死をきっかけに、一大決心し資格を取得。プログラマとして社員15人ほどの小さなIT企業に就職する。しかし、そこはデスマ(デスマーチ=倒れるまで帰れずに徹夜連続生活を強いられる状態)だらけの地獄のような職場、残業代って何? な、世にいう「ブラック会社」だった! 責任感のかけらもない上司、中学生レベル以下のどうしようもないイジメ、ありえない納期を平然と押し付ける取引先とそれを受け入れるリーダー。現代の蟹工船ともいえる過酷な職業環境で働くはめになったマ男の周りで巻き起こされる様々なトラブル、淡い恋、暴かれる過去……。ある日、マ男が2ちゃんねるのVIP板に立てたスレ「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」。一体、「ブラック会社」で何が起こったのだろうか! マ男の運命は?黒井勇人『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』|新潮社

読んでいて思ったのは、会社のメンバーってのは、微妙なバランスで成り立っているんだなぁって事で、一見無能に見える人でも適材適所で、使い方ややる気次第で、どうとでも成るんだよなぁって事。
以前読んだ事のある働き者と怠け者の割合についてを思い出した。
働いている人の中で、一生懸命なのは2割、怠ける人も2割、残りは普通って話しね。
皆さんの働いている所も、「そういえば、そのくらいの割合かも……」なんて思ったりするんじゃないでしょうか?

まあ、全部が全部、この人のいる会社と同じような状況にあるとは思わないんだけど、中小企業はもちろんのこと、大企業でも小さいプロジェクト単位に分けて考えると、同じようなもんじゃないかなあ。
気が付かなくても、それぞれの人が、それぞれを支えあっていて、それぞれが影響しあって、会社を運営していってるんですよねぇ。

実際の2chスレを覗いてみると、どちらかというと、レスされている自称ニートの方達に大絶賛されているんですが、これはサラリーマン誰しもが体験する事で、そんな意味では、誰にでもお勧め出来る一冊です。
私も先の展開にドキドキしつつ、随所にでてくる泣ける場面に泣きつつ読み進めました。
地味ながらも主人公に訪れる、意外な展開と、独特な親しみやすい文章は、2ch、Vipper御用達のニート達には、働くのも悪くないなと思わせるインパクトがあります。

途中お父さんが大変な事になった場面。
私はニートでもなく、既に3人の子持ちのお父さんなので、このシーンばかりは、子供の気持ち半分、親の気持ち半分で読んでました。
親であれば、子供が無事に独り立ちした姿を見て安心する訳で、ニートだった我が子が、ようやく就職して働いている中、自分の看病なんかよりも仕事を優先して欲しいと願うのが、当然ってもんです。
そんな親心と、唯一の肉親である親を大切に思う子供の気持ちどちらも分かるだけに、余計に泣けるシーンでした。

まだ読んでないという方は、書籍出版もされていますし、Web上のまとめログ等でも読むことができるので、是非読んでみてください。
きっと働く全ての人の明日の活力になる事間違い無しです。

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