Not quick a Nine

納得いかない!!

ワールドカップ予選(オーストラリア戦)

ちょっと遅いけどオーストラリア戦の感想。

ワンパターンはダメだろ

もうとことんワンパターン。
なんで日本のサッカーってのは、サイドバック使ってセンタリング上げてフォワードがシュートしかないんだろうな。サッカーってのはゴールにボールを放り込むゲームなんだから、もっとゴール正面で勝負していかないとダメだ。
日本サッカーはまず基本から考え直さなきゃならない時に来てるんじゃないだろうか?
サッカーの攻撃の推移ってのはこういう考え方だ。

ゴールにボールを一番入れやすいのはゴール正面だよねー>なら正面から攻めた方が良いに決まってる。
でもゴール正面から攻めてばかりだと、相手は守りやすくなってしまうよね。ー>サイドからパス出したら混乱するんじゃね?
でもセンタリングに合わせる選手が沢山いないとダメだよね。ー>サイドバックが上がってセンタリングしたら良くね?

こんな推移なんだと思うけど、今の日本のサッカーはこの形にこだわりすぎ。っていうか、多分これしかできない。
どんなにテンポ良く綺麗にパスを回せても、それは得点にならない。綺麗なパス回しで芸術点が入るなら、いくらでも綺麗なパスを回せば良いと思うが、シンクロじゃないんだからそうはならない。 いくらパスを沢山回したって、結果自分たちが疲れるだけじゃダメなんだよ。

中盤から圧倒的ポゼッションを保っているものの、肝心なところには全く入れず、周りでパスを回しているだけ。
これはオーストラリアの術中にはまっているだけ。
サッカーではゴール正面から45度付近にかけてをバイタルエリアと呼び、一番ゴールしやすいエリアだと言われているが、このエリアに入って勝負する選手がいなければ、実はあまり怖くはないのだ。
怖くないエリアでパスを回させてれば、いずれサイドに流れ、センタリングを上げてくるから、それはDFの枚数でカバーすればOKという計算だ。幾度ものセンタリングをはじき返さなきゃならないという点では、オーストラリアの作戦も賭けではあったが、オーストラリアはその賭けに勝ったわけだ。

俊介の左足に期待ってアホか

いい加減セットプレイからの得点に期待するのやめようよ。
そりゃ俊介のフリーキックは凄いと思うよ、セットプレイからの得点も1点には違いないから、重要かもしれないよ。
でもね、サッカープレイヤーってのはセットプレイからの得点ってのは嬉しくないんだよね。爽快感に欠けるし、勝った気がしないんだ。
TVでもゴールに近いところでパスでもってかき回せばファールを誘えるから、そこから俊介のフリーキックで……みたいな事を平気で言ってたりする。 な~にバカな事行ってるんだ。全国のよゐこ達が聞いたらどうするんだ? 世の中の少年サッカーがファールを誘うプレイであふれたら、ますます日本のサッカーが腐るじゃないか。
俊介もフリーキックの練習なんかしなくて良いから、もっと相手を崩すための攻撃的パス回しってのを研究してくれ。

オシム時代を思い出せ

オシム監督時代は日本のサッカーは日本独自の攻撃パターンを見つけるべきだと言って、日本サッカーの日本化を目指していた。今の日本代表はパス回しこそオシム時代のそれっぽいが、内容が全く違う。 目的を見失っているパス回しは、相手にとって全く驚異じゃなくなってしまう。パスを回す事の意味をもう一度考え直して、もっと攻めるパス回しをして欲しい。
オシム時代では、バイタルエリアに何人もの選手が侵入を試みながら、パス回しをしていて、相手を翻弄していた。もっとディフェンスラインを選手が越えて動かないと、相手は怖くない。
オシムの時にあれほど効果的なパス回しを教えてもらい、実践出来ていたのに……岡田監督になった途端に、また元通りってのはどういうことだ?

日本人はオフサイドラインを意識しすぎ

日本人はオフサイドラインというものをいつからか意識しすぎている。
ディフェンスをする上で、オフサイドラインというのは非常に重要だし、オフサイドルールを利用したディフェンスは、体の小さな日本人が屈強な外国選手に立ち向かうには、好都合なルールだ。これを効果的に利用している日本人故に、攻撃時にもこれに引っかからないように気をつけるあまり、攻撃が消極的になっている。

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オフサイドラインは出てはいけないラインではなくて、それを越えてパスを出すなというラインだ。だから、どんどんオフサイドラインを越えて選手が何人も行き来すればいい。何人もいれば、たとえオフサイドラインを越えている選手であっても、DFは目線を移したりマークしたりせざるを得ない。そういう中からオフサイドライン手前から走り込んだ選手が出てくるから、相手を翻弄させられるのだ。ラインを割ってくる選手が少ないなかから、ひょいと飛び出してきた選手には、マークを付けるのは簡単なのだ。
そういう意味で、今回のFWの配置には疑問が残った。 なんとなく1トップらしかったが、私から見たら、0トップに見えた。 FWはもっともっと相手の裏を取りつつ、無駄な動きかもしれないが、動き回らなければだめだ。それと同時に、もしFWが降りてきてパス回しに参加するなら、その代りにMFがFWとスイッチすべく、もっと前へ出る動きがないと、FWが下がる意味が無い。
今回の試合では中盤で圧倒的ポゼッションを誇っていたが、FWが下がりすぎだし、MFは前に行かない結果の現れだ。
もっとオランダのトータルフットボールを見習って欲しい。

FWはもっと勝負しろ

FWが下がりすぎたのも一因ではあるかも知れないが、FWがFWの仕事をしていない。というかさせてもらっていない。
今回は1トップということで、センタリングをあげるならば、MFも一緒になりゴール前へ攻め込まなきゃならないはず。
ところが、パス回しに一生懸命で疲れてしまっていて、肝心のセンタリングが上がる時にはゴール前に人がいないという状態。
そもそもFWというのは、シュートを打つポジションだ。パス回しに参加し、サイドからのセンタリングを待つポジションではない。
玉田がいて、大久保がいて、田中がいるのに、センタリングを待つばかりのFWってどうなの?
もっと中盤からDFの間を通す、早い縦のパスを浮き球、グラウンダー問わず繰り出さないと、意味がない。特に相手は浮き球に強いオーストラリアなんだから、そこへサイドからのセンタリングばかりで勝負するのは、どんだけマゾなの?って気がする。
FWはFWらしく、ボール持ったらDFがいようがなんだろうが、ドリブルなりかわすなりして、シュートまで持って行って欲しい。
そういうプレイがあるからこそ、サイドからのセンタリングが驚異になってくる。

素質は十分なはずだ

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あちこちで選手の起用法が悪いだなんだと言われているが、各選手かなりのエキスパートが揃っていて、外国選手に負けないだけのスキルは持っているはず。あとは、それをどうやって引き出すか?の問題だ。
ちょっとした考え方の違いで、まったく違うゲームができるはずだ。
細かいパス回しからのスルーパス、サイドからの正格なセンタリングなどなど、多分今の日本に一番理想的であり似ているのは、ちょっと前のオランダサッカーだと思う。(ロッペンが出てから、若干変わってしまったが……)
ワールドカップ出場がかかっているから、大変な時期だろうが、各選手や監督には、今後の日本サッカーというものまで考えて、戦略を練ってもらいたいと思う今日この頃だ。

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