Not quick a Nine

納得いかない!!

ワレスの名作、スチーム

l-640-480-7922ef6b-1116-4ce3-9e67-562ebe0a7a20早いもので、もう秋ですね。秋の夜長には、ゆっくりと重めのゲームに浸ってみるのはどうでしょう。

私は、もともとプラレールとかが好きで、A列車で行こうなどにもハマったので、ボードゲームでも列車系には目がありません。
ということで、早速仕入れて、ルールを和訳してみました。

小難しいゲームが多いワレス氏にしては、目的も手順もわかりやすいゲームに仕上がっています。基本的には蒸気の時代の続編ということで、ルールなども若干プレイしやすいように改良されています。

このスチームは、各プレイヤーが鉄道会社として線路を作り、各都市にある荷物を目的の都市に運ぶことで、得点を競うゲームです。

マップ上には貨物として、色とりどりの木製キューブが置かれていて、このキューブ達を同じ色の都市へ運ぶことで得点を得ます。
より遠く、多くの駅を通過した方が得点が高くなりますが、各プレイヤーの機関車には性能があり、その性能の範囲でしか運ぶ事が出来ません。
そのため、機関車は開発することで、より遠くへ運ぶことができるようになります。

手番の最初にはアクションタイルを選択することで、様々な効果を得られます。線路を多く作れたり、線路を作る順番を最初にしたり、荷物を最初に運べるなど、様々なアドバンテージを選べるようになっています。

このアクションタイルを巡っては、手番順が大変重要になってくるので、手番を入札で決めるようになっているのが特徴です。
多く資金を投入すれば、それだけ早い手番でアクションタイルを取ることができます。
お金を掛けて早い手番を取り、良いアクションタイルを取るか、手番にはお金をかけずに、他に資金を回すかは、それぞれプレイヤーの自由です。

プレイヤーは、より多くの荷物を、より遠くへ運ぶ為に、手番を競って、線路を作っていきます。

運べる貨物は限られているので、プレイヤー同士が互いに狙ってくるのも、大抵は同じようなルートになります。当然、狙い目の都市の周りには路線が入り乱れます。
しかし線路は、くぐらせたり、都市のところで分岐を増やしたりできるので、意外な場所にルートが見つかったりします。

また、マップ上には町があり、これを都市に発展させることができます。都市に発展すると、そこには貨物が出現し、新たな資金源となります。
マップ上には灰色のキューブがありますが、このキューブは発展した都市にしか運ぶことができないようになっていて、高得点を狙うには、無視できない存在となっています。

貨物を運ぶと、通過した路線に応じて、ポイントが入り、そのポイントを現金収入か勝利ポイントに振り分けることになります。
最終的に勝利ポイントが多い人が勝ちですが、収入がないと線路を作れません。

このゲームには、ドイツゲーム特有のジレンマがあらゆるところに仕掛けられています。

順番の競りをどうするか?
アクションタイルはどうするか?
どの荷物を運ぶか?
何処に線路を作るか?
都市の発展はどうするか?
ポイントはお金にするか勝利ポイントにするか?

などなど、悩み所が沢山ある上に、さらにそれぞれが相互に絡み合って、どこに悩んで良いか悩むほど。

一般には重いゲームに分類されていますが、重い中でも軽い部類に入るでしょう。慣れてくると1人25分前後でプレイできるようになり、4人で1時間半ちょいが目安となります。
重いゲームの割りには、セッティングが楽だなというのが、私の第一印象です。
ここに載っている写真は、長男と昼休みにやっている2人プレイの様子。本来3人からのゲームですが、2人でもそれほど酷いバランスにはならないように思います。

秋の夜長、シルバーウィークに、じっくりと開拓時代を体験してください。

スチーム 英語版 – ボードゲームショップ ガストロポーダ

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