Not quick a Nine

納得いかない!!

ラーを息子とプレイする

先日入荷したラーを息子とプレイしました。

初め、息子にルールを読ませた時には、「これ、面白いの??」と言って、大して食いついて来ませんでした。
というのも、手順から理解していこうとすると、どうしても目的がぼやけてしまい、何をしたら良いのか分からないんですね。
でも、遊んだ後は息子も「面白いじゃん!」といっていたので、やはり面白さは噂通りでした。

ボードゲームのルールブックというのは、どこか取っつきにくさがあり、面白さを理解するには、ルールブックを読むだけではダメで、最低2回はゲームをしてみないと、面白さが見えてこないのが一般的だったりしますね。
本来はルールブックを読むだけで「面白そう!!」とならなければ、一般ユーザーまでも取り込んで行くのは難しいのかなぁと思ったりします。
ルールブックでいかに面白いところまで引き込むか?っていうのは、今後の課題でもありますね。

ちょっと横道にそれましたが、このラーの大目的は、タイルを集める事です。おおざっぱに言えば、より多くのタイルを集めれば良いのですが、タイルに種類があり、種類によってポイントの数え方が違います。
あるタイルは一番多い人に得点が入り、一番少ない人はマイナス点だったり、最後まで得点は入らないが、最終的に多く持っていると、大逆転が狙えるタイルだったり、その種類は様々です。

まずはこのタイルの種類とどうなったら得点が入るのかを、ちょっとした表にして書いてしまうと良いと思います。
と思ったら、こちらに良くできた早見表がありました。ラー・リファレンス

さて、ここからがラーの面白いところです。
このタイルを競りで獲得するわけですが、この競りに使うチップの運用が実に面白いのです。
競りの開始は、『1.プレイヤーの任意のタイミング 2.ラータイルが出現した時 3.タイルが8枚たまった時』の3種類が存在します。
競りが始まると、競りを開始したプレイヤーの左隣から順に、チップを出していきます。出せるのは1回の競りで1度限りです。相手のチップは全てオープンになっているので、どこでどういうチップが出てくるかは、何となく読めるようになっています。ただし相手次第なので、読み通りには行きません。

ボード中央にはチップがあらかじめ1枚置いてあります。プレイヤーには数枚のチップが配られていて、カードを競り落としたプレイヤーは、競りで使用したチップと、ボード中央のチップを交換しなければなりません。交換したチップは裏返して、同じラウンドでは使えなくなります。 つまり、最初に配られた枚数分を競り落としたら、その後はゲームに参加できなくなるということになります。

場には欲しいタイルが沢山ある。でも場に出ているチップは欲しく無いなんて場面も往々にして起こります。
あまり小さなチップばかり集めていると、次のラウンドで勝負にならなくなりますからね。

ラータイルが規定回数場に現れるか、全員の競りチップが無くなった時点で、1ラウンド終了し、得点計算をします。
まだまだチップが余っているのに、あれよあれよという間にラータイルが並んで、あっという間にラウンド終了なんてことも起こります。
ゲームは全部で3ラウンドあり、ラウンドごとに狙うべきタイルが微妙に変わっていきます。チップの運用もラウンド事に考える必要があります。

このタイル集めと、競りチップの運用の絡み合いが、絶妙なジレンマとなってプレイヤーを悩ませます。
どこで勝負に出るべきか、どこまで粘ったら良いか、勝負の分かれ道が全く分からないのが特徴です。

ボードゲームによっては、どこまでが実力で、どの部分が運なのかが、明確に分かるゲームが多い中、このゲームは運と実力の要素が、どこからどこまでかが全く分かりません。
最初にしっかりとタイルの役割を理解して始めれば、初心者から経験者まで、幅広く受け入れることができる、懐の深いゲームと言えます。

面白そう!と思った方は、こちらからどうぞ。
ラー/英語版 – ボードゲームショップ ガストロポーダ

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